2026年10月11日日曜日

傘

 「ボクの足に何かが触れたんですよ」

突然の会話の始まりに 「えっ!怪奇現象の話!?」と

よくよく話を聞いてみると

公民館の講座を終えて帰る際、

玄関口でリュックを背負い、椅子に座り、

前かがみになって靴を履き替えた、その時に

椅子の横にある傘立ての中の1本が

リュックの横に付いているポケットのひもにひっかかり

気が付かずにそのまま次の目的地に行ってしまった、

そこでブラブラと足に触れる何かを感じた、

というお話でした

すぐには返しに来ることができず、今日になりましたと

お詫びの手紙を添えて持って来られたのです

その後、無事に傘は持ち主に返されました

傘が持ち主にわたる時

「取っ手に名前シールが貼ってあったんですが

違う名前で2つ貼ってたのでどちらの方の傘かな、と

迷っていました」

受け取られた持ち主に聞いてみると

「これは、私の名前ともう一つは私の妹の名前なんです

私より先に逝っちゃってね…形見だったの

古くなったけど 大切に使ってたのよ ありがとう」

そう笑顔で答えてくれました