福岡大学・城南区役所生涯学習推進課連携事業、
「城南市民カレッジ 歴史入門講座」の3回目は、
丸尾台甕棺墓の前漢鏡
(まるおだいかめかんぼのぜんかんきょう)
のお話でした。(2月24日)
丸尾台…城南区の樋井川4丁目付近
甕棺墓…甕(かめ)で埋葬されているお墓
前漢鏡…中国の紀元前206年~紀元後8年に
生産・流通された青銅製の鏡
前漢鏡は中国国内だけでなく
北朝鮮を介して北部九州にも流通しました。
文様やモチーフが豊富で、
☝ 蟠螭(ばんち)文鏡 … 鏡背に爬虫類に似た文様がある
☝ 虺龍(きりゅう)文鏡 … 蟠螭文様の簡略化が進んだ文様
☝ 草葉(そうよう)文鏡 … 花の蕾や麦穂状の植物をモチーフにした文様
☝ 星雲(せいうん)文鏡 … 鏡背全体に乳や小乳が配された文様
☝ 異体字銘帯鏡(いたいじめいたいきょう)… 当時の銘文を構成した文様
に分類され、日本では草葉・星雲・異体字が多く出土されています。
文字にすると、何が何だか難しくなってしまいましたが、
発掘された場所や鏡の大きさ、文様、副葬品などで
被葬者の人物の位置づけなどが推測できる事を
講師の仲田美乃里さんが、パワーポイントと資料で分かり易く説明し、
質問も多く飛び出していました。
仲田 美乃里さん
馴染みの地名も出て、わが町、堤丘の歴史を改めて勉強した講座でした。