日本では、「お月見」という風習があります。
中秋の名月を鑑賞する習慣は、平安時代に中国から伝わりました。
当初は平安貴族の月を見る宴でしたが、庶民に伝わり、
農村の作物の収穫祭へと結び次いで行きました。
お月見にお供えする物にも、理由があります。
すすきには、稲穂に神が宿り、魔よけの効果があります。
月見団子は、丸い月の形を表現し、数は15個が一般的です。
また、秋の収穫物「里芋」に形を似せるため、と言う説もあります。
今年は、9月21日が中秋の名月(十五夜)です。
ほかに
十三夜(後の月)
月の輝きを鑑賞するのに一番良い10月の秋晴れの日。
ほんの少しだけ欠けている所が、風情になります。
十六夜(いざよいの月)
月の出が満月の時よりわずかに遅れるのが、ためらっているように
見える様子。「いさよう」さまを言います。
などと、情緒豊かな日本の秋の風物詩になっています。
当館で18日に予定していました「惑星観望会」(月のクレーターや
土星のわっかを見る予定でした)は残念ながら中止になりましたが、
いつか、またチャンスはきっと来ます。
秋の夜長、ゆっくりその時を待ちましょう。