2021年9月14日火曜日

お 月 様

 日本では、「お月見」という風習があります。

中秋の名月を鑑賞する習慣は、平安時代に中国から伝わりました。

当初は平安貴族の月を見る宴でしたが、庶民に伝わり、

農村の作物の収穫祭へと結び次いで行きました。

お月見にお供えする物にも、理由があります。

すすきには、稲穂に神が宿り、魔よけの効果があります。

月見団子は、丸い月の形を表現し、数は15個が一般的です。

また、秋の収穫物「里芋」に形を似せるため、と言う説もあります。

今年は、9月21日が中秋の名月(十五夜)です。

ほかに

十三夜(後の月) 

  月の輝きを鑑賞するのに一番良い10月の秋晴れの日。

  ほんの少しだけ欠けている所が、風情になります。

十六夜(いざよいの月)

  月の出が満月の時よりわずかに遅れるのが、ためらっているように

  見える様子。「いさよう」さまを言います。

などと、情緒豊かな日本の秋の風物詩になっています。

当館で18日に予定していました「惑星観望会」(月のクレーターや

土星のわっかを見る予定でした)は残念ながら中止になりましたが、

いつか、またチャンスはきっと来ます。

秋の夜長、ゆっくりその時を待ちましょう。